S14 2000達成ヤッシブーン入ヤーティ

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お久し振りです。どうも、まつです。この度、シングルレートS14においてヤッシブーン入のヤーティで2000を達成することができましたので、構築記事を書かせていただきました。また記事中に載せているダメージ計算はトレーナー天国様のものを使わせていただいております。以下常態。

~ヤーティ紹介~
今回のヤーティを組んだ経緯として、これまでヤツロイド、ヤッカグヤと共にレート2000を達成したことがあり他のヤケモン足り得るウルトラビーストでも2000に乗りたくなったことが動機として挙げられる。以下は個体紹介。

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バンギラスバンギラスナイト)いじっぱり

HA252 B4
H207 A237(204) B171(151) C- D140(120) S91(81)

ストーンエッジ/おいうち/れいとうパンチ/ばかぢから

語る要素はもはやそんなにない、優勝請負人その①。圧倒的な数値でゴリ押したり、重くなりがちなお相手のメガ枠(ガルーラ、リザードン、格闘技のないバンギラスミラー、ゲンガー等)を見たり、後述のヤツロイドのために砂を撒いたりするのが主な仕事。バンギに対する有効打を持たないラティやゲンガーを逃さず仕留めたり、リザYから天候を奪った後に受け出しをできなくするためにおいうちを採用。ただし、役割対象であるリザードンやゲンガーの中にはきあいだまを持つものも一定数いるため注意が必要。

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*ヤンドロス(いのちのたま) ひかえめ

H196 B60 C252
H189 A- B118 C172 D100 S111

だいちのちから/きあいだま/ヘドロウェーブ/めざめるパワー

今回のヤーティをヤーティと呼んで良いものか疑わしくさせている要因。HBはたまダメ意識。物理ではなく特殊を採用することで、どんなパーティにも出しやすい汎用性と引き換えに、刺さる相手にとことん刺さる地雷となったポケモン。利点の一部を紹介させていただくと、初手クチート対面で、お相手が居座ってくる場合があるがその際に容易く処理できること、また裏にポリゴン2が控えており、ポリゴン2に引かれた場合はだいちのちから+きあいだま(たまの補正込み)で落とせること、[H244きせきポリゴン2に、
だいちのちから34.5~41.3%
きあいだま61.2~73.2%]
また単体でブルドヒを壊滅させられること、[H252ドヒドイデに43.8%の乱数一発]
そして何よりランドロスミラーに強いこと、特にお相手がランドロスに有利だと思ってるランドロス(ビルドアップ、のんきめざ氷等)を連れてきている場合に圧倒できる。また、論じる上で難敵となりやすいカミツルギも、耐久振りであればいじっぱりのばかぢからを耐えてくる者がいるが、きあいだまを耐えられるカミツルギはほぼいない(HD特化チョッキカミツルギにたまきあいだまが37.5%の乱数一発)。鬼羽リザードン等にも臆せず出せる点も◎。威嚇もやけども気にせず扱える。今回の特殊ヤンドロスは、あばらぼね氏(@yabarabone)に教えていただいた型であり、個人的にあばらぼね氏へのリスペクト値の上昇が止まらない。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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カプ・レヒレ(こだわりメガネ)ひかえめ

H236 B20 C252
H175 A- B138 C161 D150 S105

ハイドロポンプ/ムーンフォース/くさむすび/めざフレア

優勝請負人その②。七世代入ってから私のシングルレートにおいてトップの選出率を誇る。記録を付けていないためなんとも言えないが、今季はやや選出率控えめ(当社比)。一応ウエポンとしての四枠目、くさむすびについて少しだけ触れておくと、一、スイクンへの最大打点。二、受け回す構築のヌオーも蹴散らせる(だいたい様子見で守られるので決まるとは言っていない)、三、雨パのラグラージに精神的な負担をかけられる、もしくは詰められる(滝登りで怯まなければ)、四、お相手の最後にカバルドンが残った場合、ハイドロポンプより当たる(必中とはいえ必要のない場面でヤーティ神を試すなとも言いますし)
辺りが挙げられる。あとはかいつまんで、ミッフィー強い!水妖で一貫取りやすい!ハッサム対面突破!耐性パない!以上!

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ナットレイ(こだわりハチマキ)ゆうかん

H236 A252 B20
H179 A160 B154 C- D136 S22

ジャイロボール/パワーウィップ/タネマシンガン/はたきおとす

優勝請負人その③。実はシーズンの途中でデスピニスという♀の通常色個体(HA252B4)から新たに生まれたAinsworthという♂の色違い(上記の基礎ポイント)にチェンジしている。基礎ポイントを少しいじることで、ミミッキュつるぎのまい+ゴーストZの乱数が少し動くそう。一瞬はたきおとすの枠をじならしに変えていたが、汎用性を取りはたきおとすに。出てくるジバコイルがほぼじりょくなのでじならしも刺そうと思えば刺せそうだが、いかんせん数が多くない。役割対象はミミッキュキノガッサ、他受け出してくる多くの中~低耐久ポケモン

余談であるが私は以上の四体を信頼し好んでヤーティに入れる傾向があり、四体併せてテンプレヤルテットと呼んでいる。(特殊ヤンドロスは汎用性を失っているのでなんとも言いがたいものがあるが)テンプレヤルテット+ボルトロス対策+一体でヤーティを考えることが多々ある。今回もその形式を取っており、この四体にメガストーン、こだわりハチマキ、こだわりメガネ、いのちのたまを持たせることができているあたり気に入っている。以下、残りの二体を紹介する。

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ウツロイド(デンキZ)ひかえめ

H244 C252 D12
H215 A- B67 C196 D153 S123

パワージェム/ヘドロウェーブ/かみなり/サイコキネシス

前回の記事でも登場した(というか前回の主役だった)ヤツロイド。技をサイコショックからサイコキネシスに変えているのは重くなったフシギバナへの打点としてこちらの方が入ることが多いため。対策を薄くしているため、フシギバナ入りの構築にはほぼ出していたが、一度じしんはなふぶきフシギバナと当たったときは涙がちょちょぎれた。それ以外は今回も前回と同様にボルトロス対策枠としての運用。加えて前回はバンギにもZを持たせていたため同時選出は避けるのが基本であったが、今回はむしろ砂により耐久を増強、全特殊アタッカーに無理やり役割を持たせるといった強引な手を使うため出せるときは積極的に同時選出を行った。(成功例:初手ボルトロスバンギ対面ウツロにバック→カクトウZを砂込みで受け、ダメージを抑え込みつつお相手のZを消費。)カグヤや、ボルトがバックして出てくるルカリオを貫くためのデンキZ。ドヒドイデにも通りやすい。(HDカグヤは耐えてくるので注意)

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マッシブーン(ジメンZ)いじっぱり

ばかぢから/とびかかる/じしん/れいとうパンチ

H196 A252 B60
H207 A210 B167 C- D73 S99

今季の主役。ジメンZはデンキZヤツロイド同様わーせー氏(@wase0nlinenow1)の上げられている動画から採用に。カミツルギがつらい!メタグロスがキツい!ギルガルドがヤバい!ドヒドイデが崩せない!ヤットレイが削られすぎてガッサに勝てない!ガルーラやめて!ポリゴン2に圧力をかけたい!そんな悩める声に応えられる(ワンチャンス持たせられる)のがジメンZヤッシブーン。抜群を突いても上の仮想敵で耐久に厚い相手(のんきガルドやHBドヒドイデ)はワンパンで落とせないこともしばしばある点にだけ注意。物理耐久と技範囲、火力で様々な仕事をこなすことができ、非常に選出率が高かった。今季の20チャレも、お相手の選出がガルドグロスポリ2とヤッシが突き刺さり撃破できた。

ヤーティ全体の構成についてだが、今回は安定性と対応力に重点を置いて並びを作った。簡単に言うと環境に多い、対策をしなければつらい相手にサイクルの中で息切れをせずに優勢を取る組み合わせである。具体的に説明をすると、上のヤッシブーンの説明でも少し述べたが、ヤットレイが削られた後にガッサを残された場合はヤッシブーンがいなければそのまま蹂躙される。逆にヤッシブーンさえ入ればヤットレイの損傷を抑えつつガッサを見ることができる他、そもそも構築単位でヤットレイが刺さっていないけどガッサがいる、そんな状況に対応しやすくできる。ガッサを例に挙げたが、カミツルギメタグロス等にも近いことが言える。飛行Z以外のランドロスにはヤッシで勝てる。しかし飛行Zで出落ちしてしまったが、ヤンドのめざ氷で巻き返せるパターンもあった。また、お相手の特殊アタッカーに対する回答もヤンギとヤツロを同時選出することで増やすことができた。あとは、単純な相性補完の良さ。テンプレヤルテットの補完に加え、ヤンギとヤッシの補完、ヤットとヤッシの補完、ヤツロとヤッシの補完等。一点反省点として、ヤツロとヤッシは同時選出しやすいヤケモン同士であったが、そのどちらもがZを持っている。そういったパターンで持ち物を腐らせるのはなるべくしたくないため、型を変えるなどして調整する余地はあるように感じる。お相手のパーティにドヒドイデがいた場合はヤッシとヤツロのどちらかで先に対面した方でとりあえずZを切るといったようなZ使用について平和的な解決ができるが、カグヤ、グロスが両立していたりすると厳しいものがある。事前にお相手の選出を予想してプランを立てる必要がある。

~気になるダメ計~

書くにあたり思い付いたものを。リクエストがありましたら増やしていこうと思います。

メガヤンギラス 攻

ストーンエッジ→無振りメガバシャーモ
87~102.5%

ばかぢから→H252メガガルーラ 84~100% 
よほど低い乱数を引かなければ砂ダメと合わせて落とせるので、次のターンにおいうちを選べばほぼ全て(Bに厚い個体、けたぐり持ち等以外)のガルーラを処理可能。

ばかぢから→H252カミツルギ
85.5~101.2%
砂ダメが入らないため12.5%の乱数。

ばかぢから→H116カミツルギ
95.3~112.7%
急所率込みで落とせる確率は必然力の範囲内に。

おいうち→無振りメガゲンガー居座り時
80~94.8% 
砂ダメ込みで居座られた際一撃で落とせる確率は12.11%
きあいだまを持っていた場合は苦しくなる。

れいとうパンチ→H20アーゴヨン
96.6~113.9%

メガバンギラス 受

C252アーゴヨンのわるだくみドラゴンZ
90.3~107.2%
43.8%の乱数一発。

A特化ミミッキュつるぎのまいじゃれつく
89.8~107.2%
37.5%の乱数一発

A特化ミミッキュつるぎのまい→威嚇またはとびかかるが入った状態のじゃれつく
67.6~81.1%

マッシブーン 攻
ジメンZ→H124メガメタグロス
98.2~115.7%

ジメンZ→H252ドヒドイデ
105.7~124.8%

ジメンZ→HB特化ドヒドイデ
81.5~96.8%

ばかぢから→H252カミツルギ
102.4~122.8%

ばかぢから→H244きせきポリゴン2
82.7~98.4%

とびかかる→無振りマンムー
47~55.6%
タスキ警戒という意味でもマンムーと対面させたらとびかかるが安定かと。

~追記:後日談*2050に至るまで*~
お久しぶりです。4/1のまつです。レート最終日に際し再び筆を執った理由につきまして、まずはこの画像をご覧ください。
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今回、このヤーティで2014を達成した時のツイートです。ブレブレですね。
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貼り付けたレート画像です。

では、次にこちらをご覧ください。
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何勝かして、最高レート(2038)を更新したときのツイートです。https://twitter.com/matsu_skiddo/status/1109761130040197120?s=19
何かお気付きの方はいらっしゃるでしょうか?二枚ともぶれてますね、ええ。もちろんそこではありません。以下今季の、そして自身の最高レートとなる2050を達成した時のレート画像です。f:id:matsu-logic:20190401185153j:plain
…勘の良い皆様であれば、もうお気付きでしょう。
そう、この男、2014を達成してからバトルチームを変更しているのである!
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上:変更後のバトルチーム れいてぃん
下:変更前のバトルチーム カミドラX(カサンドラクロス)

動機は特に個性的なポケモンの型バレ回避。具体的には特殊ヤンドロスである。実は記事を上げる前に1000戦以上重ねてきた段階でヤッシのジメンZが透かされるようになってきたことがあり、再試合等での型バレによる勝ち筋の潰され等が痛かったことから危機感を覚えた。そこで、記事を上げてから奇襲を仕掛けることに特化した特殊ヤンドロスがバレていては獲れる試合も獲れなくなろうという考えで型の変更を。ちなみに、2014から数試合だけヤッシの持ち物をジメンZからゴツゴツメットに替えていたこともある。
-2014↑でのヤンドロス-
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ランドロス(やわらかいすな)いじっぱり

じしん/ストーンエッジ/ばかぢから/とんぼがえり

H84 A252 B172

H175 A216 B132 C- D100 S111
前回の記事でも用いられていたやわらかいすなヤンドロス。じしんに1.2倍の補正をかけることで、H振りのギルガルドやASミミッキュ、CSカプ・テテフなど多くの相手を一撃で落とす圏内に。痒いところに手を届かせる火力を得る。上記でヤッシの持ち物を変更したことを挙げているが、それもヤンドロスの型を替えて地面技の火力を確保したことに起因している(ガルド等を対面突破する役割をヤッシブーンからヤンドロスにシフトする)。特殊ヤンドロスは、刺さる相手は殲滅できるがそれはお相手にとって予想だにしない技範囲や威嚇を無視した攻撃ができるからである。その火力には歴とした差が生じている。
火力指数
ひかえめ珠だいちのちから:30186
いじっぱり砂じしん:38880

加えて、物理型にはとんぼがえりによる対面コントロールもあり、対応力に富んでいる。
型変更を行ってからヤンドロスコケコ対面ひかりのかべから入られそのまま勝てた試合があるため、最高レートを更新したことも含め成果としては不満はない。

あー、まだ型変更について書くことあったあああ(4/2 00:40)
といいますことで、後日談その二。
もう一体この場を借りて紹介したいヤケモンがいました。2050メンバーのヤンギラス。

f:id:matsu-logic:20190404023644p:plainバンギラスバンギラスナイト)いじっぱり

ストーンエッジ/かみくだく/れいとうパンチ/ばかぢから

H12 A252 D244

H177 A237(204) B170(150) C- D171(151) S91(81)

特殊最硬振りでおいうちがかみくだくに。きあいだま持ちのゲンガーが多いなぁという体感から。おいうちという技がとても好きなのだが、上記の理由でゲンガー居座りが増え決まりにくくなったためこのように変更。f:id:matsu-logic:20190402005950j:plain
ダメージ計算は画像の通り。またD振りが活きた場面の例として、論理の天敵であるニドキングのだいちのちからを二耐えして勝った等がある。
以上追記による後日談である。


QRレンタル~
https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4B4B-9CF3

~最後に~
いかがだったでしょうか。存外個別紹介が長くなってしまい読みづらいかもしれません。また、ここもっと詳しくとか、質問ご意見ありましたら(@matsu_skiddo)までお願いします。それではここまでご覧いただきありがとうございました。失礼いたします。