【役割論理】シングルランクS14最高最終レート2013、最終141位ヤーティ

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表の画像のアイコンはそのさん(@nekomamanyao)よりいただきました。
はじめましての方ははじめまして、お久し振りの方はお久し振りです。役割論者のまつと申します。
役割論者というのは役割論理という戦術を使う紳士のことです。ガチャピンなので基本ロジカル語法は使いません。詳細はwikiへ→ https://w.atwiki.jp/yakuwarironri66/sp/
この度、ガラルで初めてレート2000を達成できたので構築記事を書く運びになりました。
以下常態。

◆◆◆
ヤーティ紹介
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並びや技構成はご覧の通り。
以下個別に。

1.ヤンギラス H252 A252 B4
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親友。主な役割対象はサンダーや特殊氷タイプ。パワーも耐久もある堂々たるヤケモン。
しばらく前にTLでFFの論者の方が「ヤンギは帯適正高い」って言ってたので持ち物はたつじんのおび。確かに満足度高かったです。
技について
ストーンエッジ→説明不要。一貫も取りやすく急所に当たりやすくて美味しい。
かみくだく→ラッキーとかポリゴン2とかの防御を下げられると美味しい。
・れいとうパンチ→出てくるランドロスカバルドンに。誰が出てきてもとりあえず凍ったら美味しい。
・じしん→後述のレヒレさんのミッフィー無しでアーゴヨンと戦うなら。ドリュウズつるぎのまい咎められると美味しい、というかつるぎのまいを許すと負ける。

他、ダイナックルに代わりノーマルタイプへの打点になるばかぢから、ナットレイを仕留めるためのほのおのパンチ等が欲しかったときもあるが、こおりもじめんもあって良かった場面がたくさんあるのでヨシ!


2.ヤンドロス H84(16n-1調整、175) A252 B172(132)
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足跡自慢。アローラで捕獲して終盤ずっとヤーティに入っていたけれど、当時は2000達成することのできなかった仔。同型の通常色の
仔は何度か2000乗ってて過去二回の記事にもいるので型についてはそちらは知ってる方もいらっしゃるかも。使い回しです。サンダーのぼうふうを考えたらもう少し特殊に厚くても良かったかな。
持ち物は以前やわらかいすなだったところをちからのハチマキにシフト。理由としては世代を跨いでギルガルドの能力下降やミミッキュのばけのかわの仕様変更によりこれまでやわらかいすなで届かせていた範囲をちからのハチマキでもある程度見られるようになったこと。そしてじしん以外の火力が大事になる場面が増えたように感じたため。

・じしん→説明不要。便利。
・ばかぢから→無理矢理突破したいポケモンを無理矢理突破するための技。HDのポリゴン2が増えていた印象があり、結構なダメージが出て良かった。ダイナックル便利。
ストーンエッジ→エースバーンとダイマックスの切り合いになったときにダイロック打ちがち。すなあらしによるスリップダメージも。サンダー倒せたりして便利。
・とんぼがえり→便利。クレセリアへの打点にも。ダイワームもたまに便利。

アイアンテールを採用できたらミミッキュを相手取るのが楽になったりダイマックスしたときの選択肢として有用だったろうなと思います。

3.ヤプ・レヒレ H236(175) 20(138) C252
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ポケモン好き。カバルドンやウーラオスと遊ぼう。弊ヤーティで初手率がトップクラス。昔から。ちなみに上のヤンドロスと同じ通常色レヒレさんは2000達成してるけどこの仔は初。達成できて本当に良かった。耐久や耐性が整っており、ドラパルトの珠ダイソウゲンを耐えて返しのメガネムーンフォースで仕留めきれなかったりする。でも仕事はちゃんとしてくれた印象。あなたがハイドロポンプを当てないと勝てないんだ、頼むよ。

ハイドロポンプ→説明不要。こだわりメガネの補正でH振り奇石ポリゴン2が半分削れたりとか。ガラルヒヒダルマに通ってほしい。
ムーンフォース→説明不要。たまに起こるCダウンもありがたい。「とりあえず打っておこう」で打てる技ではあるけれど有利対面で裏からサンダーやゴリランダーが出そうなときはふぶきを放つ勇気もあったら勝ちやすいかなと。これ自体は通る。
・ふぶき→初手ダイマックスする珠カイリューに当てたり、ダイマックス同士でランドロスと打ち合ったり。選出がヤンドレヒレヤットとかになったときの、てっぺきボディプレスナットレイへの最高打点。ウーラオスの裏から出てくるサンダーに通ってほしい。
くさむすび→初手のラグラージに通ってほしい。たまにリンド持ってるしダイマックスされるときもあるしそもそもHD特化だと耐えられることもあるけれど。

ヒレさんは特に今回他に採用したい技とかはなかったイメージ。色違いなのでシャドーボールとかは似合うかも。ダイマックスしたときの威力の上がり幅もいい感じ。打ちたい相手がいるとは言っていない。

4.ヤットレイ H236(179) A252 B20(154)
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ロイヤルマスター。レヒレさんと並んで奇襲担当ですね。めちゃくちゃキツいマンムーを正面から倒せるのもレヒレさんと並んでる。振り分けはアローラの頃からの流用。新技のボディプレスの威力に関わってきますがそれが具体的にどう影響するかは調べてません。持ち物はこだわりハチマキ。ダイマックスする機会もそんなに少なくなかったので他のでも良いかもとは思いますが、地力で殴り合うときの圧力がたまらないので私はこだわりハチマキがいいです。他の道具持たせたことない。

・ジャイロボール→説明不要。ハチマキの補正と合わせて色々な相手をめちゃくちゃに。いちげきウーラオスを落とせたり、砂ダメやてつのとげ圏内に入れたりできるのでいい感じ。
パワーウィップ→説明不要。遅い相手には当然ジャイロより入ります。ハチマキの補正でH振りの奇石ポリゴン2を半分削れたり。いい感じ。
・ボディプレス→ダイスチルを三連打してからハチマキボディプレスで無理矢理押し通ったりしてました。格闘技は大事。いい感じ。
・はたきおとす→いい感じ。お相手のレヒレさんのこだわりアイテムをはたきおとしてしまい負けた試合とかもあるにはある。

みがわり持ち相手にはタネマシンガンとか打ちたいときも無くはなかったけれど絶対数が少なく、ジバコイルが苦手なのでじならしを持たせる案もあったけどボディプレスが使いたかったので不採用、上記の形に。

5.ヤンダー H252 B4 C252
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後天的につけられて特にしっくりくるのが無かったので証なし。あまり馴染みの無い仔だったからか、そこまで選出はしませんでした。なのに持ち物いのちのたま。お相手のパーティにテッカグヤがいたら出すといった運びが多い。でもちゃんと強かった。フレ戦で一試合中二回も、それもミッフィーが展開されてないときを狙って触れさせせいでんきで麻痺させてるのに本番では中々。不如意。新規習得のぼうふうはやはり強い。最終盤になってからコケコに変えようかと思ったこもあるとかなんとか。

・かみなり→説明不要。ー麻痺れ(そんなに麻痺らなかった)ー
・ぼうふう→説明不要。ー混乱せよ(割と混乱してくれた)ー
ボルトチェンジ→説明不要。ー逃げよう(ステロいてて)ー
・ねっぷう→説明不要ー焼こう(一回焼けたか焼けてないかくらいじゃない?)ー

最終日にTLにボルトチェンジの枠がげんしのちからのヤンダー入りの構築が流れてきて目から鱗でした。興奮しました。

6.ヤーマンダ H244(201) B12 C252
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荒れ狂う。搾取じゃないいつか何かの形で返すから搾取じゃない搾取じゃない。カミツルギに後投げから勝てる可能性のある稀有な存在。あとはドサイドンに唐突にハイドロポンプをあびせかけたかった(裏に引かれるかダイマックスされて耐えられるか避けられる)。持ち物のものしりメガネについて。こだわりメガネと違いダイマックスしても技に補正が乗る点やいのちのたまと違いHPが削られない点、するどいクチバシやりゅうのキバと違い全ての特殊技を強化できる。元々、ダイマックスする頻度も高そうなのでヤンダーをじしゃくにしていのちのたまを持たせようかとも思っていたが、カミツルギと戦う際は耐久がギリギリになりがちだったので結果的には正解だったかなと感じた。あとはたきおとされてもあまり悲しくならない。反面火力不足にさらされるシーンもあり、代表的なのは無傷のエースバーンがぼうふうで落とせなくなるところ。とびはねるに合わせても急所や混乱を引かなければ一発は受けることになります。


りゅうせいぐん→説明不要。かっこよい。
・ぼうふう→新規習得嬉しい。かっこよい。
だいもんじ→説明不要。かっこよい。
ハイドロポンプドサイドンの他、カバルドンランドロスへの打点に。ダイストリームでダイマ後のぼうふうの憂いを消したりします。かっこよい。

物理技を採用するでも無いかぎり他の技は候補には上がらないかなといったところ。

◆◆◆
相手取るにあたり、つらい上に特に数が多かったのはサンダーウーラオス。レヒレウーラオス対面を作ってふぶきを押したり押さなかったりで何とかなったりならなかったり。腕の見せ所ですね。フェローチェテッカグヤも選出を固定しにかかってくる上にそれでもしばしば負けたりする難敵です。カグヤはサンダーで対面突破、フェローチェもレヒレさんでタスキまで削るか、お相手が退いたりダイマックスしたりしなければダイアイスで丸ごと持っていけたらいいな。
カミツルギはマンダを後投げしたり死に出ししたりで持ち物がいのちのたまかきあいのタスキかを見極めて、たまならそのままダイジェット、タスキならダイドラグーンから入ると勝てたりします。
マンムーもヤットレヒレのいずれかまたは両方の選出を強要してくる厄介な相手。
あと、ヤットレイ出したら勝てるけど舐めてかかってヤットレイ出さなかったら負けるのがナマコブシ
また、個人的に特に絶望感の強かった相手がまけんきボルトロス。せいしんりょくカイリューもそれに近いが、威嚇の効かない積んでくる物理アタッカーは天敵だった。たちどころにダイナックルとダイジェットで止められなくなるので勘弁していただきたい。そこで立てた対策として、とりあえずヤンギラスを初手に出してうまくボルトロス(やカイリュー)と対面したら即座にダイマックスを切るというものがある。端的に言えば一撃目のダイナックルを無理矢理耐えてダイロックやダイアイスで押し返す。裏からはミミッキュ等が出てくる場合が多いのでダイナックルのダメージと合わせてじゃれつくで落ちてしまうことも多かった。ダイアークで皮を剥がせたら裏のレヒレさんのムンフォ圏内に入れられたりでお得。何にせよボルトロスとヤンギラス、それからダイマックスの11は取れるのでそこからが本番。
カイリューに関しては型も多くこればかりが通るというものでもないけれどとりあえずヤンギラスは選出したいところ。
他メジャーどころとしてミミッキュ。アッキのみが発動していてもヤットレイのハチマキジャイロで落とせるので基本的にはそれを狙っていきたいが、アッキではなくのろいのおふだやいのちのたまだった場合はつるぎのまいダイホロウでヤットレイが落ちてしまうので注意。持ち物とダイマックスの有無の確認を。
また終盤パッチルドンをしばしば見かけた。タイプ一致のでんき、こおり、そしてけたぐりやじだんだを撃てる広い技範囲と悪くない火力をしておりゆきかきで無理矢理上を取って大暴れしてくる。サンダーもテッカグヤも多かったし環境に刺さっていたのだと思う。こちらもバンギラスダイマックスミラーで倒したり、あられが降っていない間はヤンダーやマンダが上を取れるのでその辺りで見ていたり。アローラキュウコンオーロラベールを貼られるときっと厳しかったと思うのでヤンギラスで天候に割り込めるようにしたい。ヤンギラス大活躍。

◆◆◆
5/16追記。
ご希望いただいたのとランク戦のルールがまた戻ってきたのでレンタル公開します。
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◆◆◆
こんなところでしょうか。ご意見ご感想、ご質問等あればまつ(@matsu_skiddo)までお願いいたします。
最後まで読んでくださり誠にありがとうございました。

S14 2000達成ヤッシブーン入ヤーティ

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お久し振りです。どうも、まつです。この度、シングルレートS14においてヤッシブーン入のヤーティで2000を達成することができましたので、構築記事を書かせていただきました。また記事中に載せているダメージ計算はトレーナー天国様のものを使わせていただいております。以下常態。

~ヤーティ紹介~
今回のヤーティを組んだ経緯として、これまでヤツロイド、ヤッカグヤと共にレート2000を達成したことがあり他のヤケモン足り得るウルトラビーストでも2000に乗りたくなったことが動機として挙げられる。以下は個体紹介。

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バンギラスバンギラスナイト)いじっぱり

HA252 B4
H207 A237(204) B171(151) C- D140(120) S91(81)

ストーンエッジ/おいうち/れいとうパンチ/ばかぢから

語る要素はもはやそんなにない、優勝請負人その①。圧倒的な数値でゴリ押したり、重くなりがちなお相手のメガ枠(ガルーラ、リザードン、格闘技のないバンギラスミラー、ゲンガー等)を見たり、後述のヤツロイドのために砂を撒いたりするのが主な仕事。バンギに対する有効打を持たないラティやゲンガーを逃さず仕留めたり、リザYから天候を奪った後に受け出しをできなくするためにおいうちを採用。ただし、役割対象であるリザードンやゲンガーの中にはきあいだまを持つものも一定数いるため注意が必要。

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*ヤンドロス(いのちのたま) ひかえめ

H196 B60 C252
H189 A- B118 C172 D100 S111

だいちのちから/きあいだま/ヘドロウェーブ/めざめるパワー

今回のヤーティをヤーティと呼んで良いものか疑わしくさせている要因。HBはたまダメ意識。物理ではなく特殊を採用することで、どんなパーティにも出しやすい汎用性と引き換えに、刺さる相手にとことん刺さる地雷となったポケモン。利点の一部を紹介させていただくと、初手クチート対面で、お相手が居座ってくる場合があるがその際に容易く処理できること、また裏にポリゴン2が控えており、ポリゴン2に引かれた場合はだいちのちから+きあいだま(たまの補正込み)で落とせること、[H244きせきポリゴン2に、
だいちのちから34.5~41.3%
きあいだま61.2~73.2%]
また単体でブルドヒを壊滅させられること、[H252ドヒドイデに43.8%の乱数一発]
そして何よりランドロスミラーに強いこと、特にお相手がランドロスに有利だと思ってるランドロス(ビルドアップ、のんきめざ氷等)を連れてきている場合に圧倒できる。また、論じる上で難敵となりやすいカミツルギも、耐久振りであればいじっぱりのばかぢからを耐えてくる者がいるが、きあいだまを耐えられるカミツルギはほぼいない(HD特化チョッキカミツルギにたまきあいだまが37.5%の乱数一発)。鬼羽リザードン等にも臆せず出せる点も◎。威嚇もやけども気にせず扱える。今回の特殊ヤンドロスは、あばらぼね氏(@yabarabone)に教えていただいた型であり、個人的にあばらぼね氏へのリスペクト値の上昇が止まらない。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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カプ・レヒレ(こだわりメガネ)ひかえめ

H236 B20 C252
H175 A- B138 C161 D150 S105

ハイドロポンプ/ムーンフォース/くさむすび/めざフレア

優勝請負人その②。七世代入ってから私のシングルレートにおいてトップの選出率を誇る。記録を付けていないためなんとも言えないが、今季はやや選出率控えめ(当社比)。一応ウエポンとしての四枠目、くさむすびについて少しだけ触れておくと、一、スイクンへの最大打点。二、受け回す構築のヌオーも蹴散らせる(だいたい様子見で守られるので決まるとは言っていない)、三、雨パのラグラージに精神的な負担をかけられる、もしくは詰められる(滝登りで怯まなければ)、四、お相手の最後にカバルドンが残った場合、ハイドロポンプより当たる(必中とはいえ必要のない場面でヤーティ神を試すなとも言いますし)
辺りが挙げられる。あとはかいつまんで、ミッフィー強い!水妖で一貫取りやすい!ハッサム対面突破!耐性パない!以上!

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ナットレイ(こだわりハチマキ)ゆうかん

H236 A252 B20
H179 A160 B154 C- D136 S22

ジャイロボール/パワーウィップ/タネマシンガン/はたきおとす

優勝請負人その③。実はシーズンの途中でデスピニスという♀の通常色個体(HA252B4)から新たに生まれたAinsworthという♂の色違い(上記の基礎ポイント)にチェンジしている。基礎ポイントを少しいじることで、ミミッキュつるぎのまい+ゴーストZの乱数が少し動くそう。一瞬はたきおとすの枠をじならしに変えていたが、汎用性を取りはたきおとすに。出てくるジバコイルがほぼじりょくなのでじならしも刺そうと思えば刺せそうだが、いかんせん数が多くない。役割対象はミミッキュキノガッサ、他受け出してくる多くの中~低耐久ポケモン

余談であるが私は以上の四体を信頼し好んでヤーティに入れる傾向があり、四体併せてテンプレヤルテットと呼んでいる。(特殊ヤンドロスは汎用性を失っているのでなんとも言いがたいものがあるが)テンプレヤルテット+ボルトロス対策+一体でヤーティを考えることが多々ある。今回もその形式を取っており、この四体にメガストーン、こだわりハチマキ、こだわりメガネ、いのちのたまを持たせることができているあたり気に入っている。以下、残りの二体を紹介する。

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ウツロイド(デンキZ)ひかえめ

H244 C252 D12
H215 A- B67 C196 D153 S123

パワージェム/ヘドロウェーブ/かみなり/サイコキネシス

前回の記事でも登場した(というか前回の主役だった)ヤツロイド。技をサイコショックからサイコキネシスに変えているのは重くなったフシギバナへの打点としてこちらの方が入ることが多いため。対策を薄くしているため、フシギバナ入りの構築にはほぼ出していたが、一度じしんはなふぶきフシギバナと当たったときは涙がちょちょぎれた。それ以外は今回も前回と同様にボルトロス対策枠としての運用。加えて前回はバンギにもZを持たせていたため同時選出は避けるのが基本であったが、今回はむしろ砂により耐久を増強、全特殊アタッカーに無理やり役割を持たせるといった強引な手を使うため出せるときは積極的に同時選出を行った。(成功例:初手ボルトロスバンギ対面ウツロにバック→カクトウZを砂込みで受け、ダメージを抑え込みつつお相手のZを消費。)カグヤや、ボルトがバックして出てくるルカリオを貫くためのデンキZ。ドヒドイデにも通りやすい。(HDカグヤは耐えてくるので注意)

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マッシブーン(ジメンZ)いじっぱり

ばかぢから/とびかかる/じしん/れいとうパンチ

H196 A252 B60
H207 A210 B167 C- D73 S99

今季の主役。ジメンZはデンキZヤツロイド同様わーせー氏(@wase0nlinenow1)の上げられている動画から採用に。カミツルギがつらい!メタグロスがキツい!ギルガルドがヤバい!ドヒドイデが崩せない!ヤットレイが削られすぎてガッサに勝てない!ガルーラやめて!ポリゴン2に圧力をかけたい!そんな悩める声に応えられる(ワンチャンス持たせられる)のがジメンZヤッシブーン。抜群を突いても上の仮想敵で耐久に厚い相手(のんきガルドやHBドヒドイデ)はワンパンで落とせないこともしばしばある点にだけ注意。物理耐久と技範囲、火力で様々な仕事をこなすことができ、非常に選出率が高かった。今季の20チャレも、お相手の選出がガルドグロスポリ2とヤッシが突き刺さり撃破できた。

ヤーティ全体の構成についてだが、今回は安定性と対応力に重点を置いて並びを作った。簡単に言うと環境に多い、対策をしなければつらい相手にサイクルの中で息切れをせずに優勢を取る組み合わせである。具体的に説明をすると、上のヤッシブーンの説明でも少し述べたが、ヤットレイが削られた後にガッサを残された場合はヤッシブーンがいなければそのまま蹂躙される。逆にヤッシブーンさえ入ればヤットレイの損傷を抑えつつガッサを見ることができる他、そもそも構築単位でヤットレイが刺さっていないけどガッサがいる、そんな状況に対応しやすくできる。ガッサを例に挙げたが、カミツルギメタグロス等にも近いことが言える。飛行Z以外のランドロスにはヤッシで勝てる。しかし飛行Zで出落ちしてしまったが、ヤンドのめざ氷で巻き返せるパターンもあった。また、お相手の特殊アタッカーに対する回答もヤンギとヤツロを同時選出することで増やすことができた。あとは、単純な相性補完の良さ。テンプレヤルテットの補完に加え、ヤンギとヤッシの補完、ヤットとヤッシの補完、ヤツロとヤッシの補完等。一点反省点として、ヤツロとヤッシは同時選出しやすいヤケモン同士であったが、そのどちらもがZを持っている。そういったパターンで持ち物を腐らせるのはなるべくしたくないため、型を変えるなどして調整する余地はあるように感じる。お相手のパーティにドヒドイデがいた場合はヤッシとヤツロのどちらかで先に対面した方でとりあえずZを切るといったようなZ使用について平和的な解決ができるが、カグヤ、グロスが両立していたりすると厳しいものがある。事前にお相手の選出を予想してプランを立てる必要がある。

~気になるダメ計~

書くにあたり思い付いたものを。リクエストがありましたら増やしていこうと思います。

メガヤンギラス 攻

ストーンエッジ→無振りメガバシャーモ
87~102.5%

ばかぢから→H252メガガルーラ 84~100% 
よほど低い乱数を引かなければ砂ダメと合わせて落とせるので、次のターンにおいうちを選べばほぼ全て(Bに厚い個体、けたぐり持ち等以外)のガルーラを処理可能。

ばかぢから→H252カミツルギ
85.5~101.2%
砂ダメが入らないため12.5%の乱数。

ばかぢから→H116カミツルギ
95.3~112.7%
急所率込みで落とせる確率は必然力の範囲内に。

おいうち→無振りメガゲンガー居座り時
80~94.8% 
砂ダメ込みで居座られた際一撃で落とせる確率は12.11%
きあいだまを持っていた場合は苦しくなる。

れいとうパンチ→H20アーゴヨン
96.6~113.9%

メガバンギラス 受

C252アーゴヨンのわるだくみドラゴンZ
90.3~107.2%
43.8%の乱数一発。

A特化ミミッキュつるぎのまいじゃれつく
89.8~107.2%
37.5%の乱数一発

A特化ミミッキュつるぎのまい→威嚇またはとびかかるが入った状態のじゃれつく
67.6~81.1%

マッシブーン 攻
ジメンZ→H124メガメタグロス
98.2~115.7%

ジメンZ→H252ドヒドイデ
105.7~124.8%

ジメンZ→HB特化ドヒドイデ
81.5~96.8%

ばかぢから→H252カミツルギ
102.4~122.8%

ばかぢから→H244きせきポリゴン2
82.7~98.4%

とびかかる→無振りマンムー
47~55.6%
タスキ警戒という意味でもマンムーと対面させたらとびかかるが安定かと。

~追記:後日談*2050に至るまで*~
お久しぶりです。4/1のまつです。レート最終日に際し再び筆を執った理由につきまして、まずはこの画像をご覧ください。
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今回、このヤーティで2014を達成した時のツイートです。ブレブレですね。
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貼り付けたレート画像です。

では、次にこちらをご覧ください。
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何勝かして、最高レート(2038)を更新したときのツイートです。https://twitter.com/matsu_skiddo/status/1109761130040197120?s=19
何かお気付きの方はいらっしゃるでしょうか?二枚ともぶれてますね、ええ。もちろんそこではありません。以下今季の、そして自身の最高レートとなる2050を達成した時のレート画像です。f:id:matsu-logic:20190401185153j:plain
…勘の良い皆様であれば、もうお気付きでしょう。
そう、この男、2014を達成してからバトルチームを変更しているのである!
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上:変更後のバトルチーム れいてぃん
下:変更前のバトルチーム カミドラX(カサンドラクロス)

動機は特に個性的なポケモンの型バレ回避。具体的には特殊ヤンドロスである。実は記事を上げる前に1000戦以上重ねてきた段階でヤッシのジメンZが透かされるようになってきたことがあり、再試合等での型バレによる勝ち筋の潰され等が痛かったことから危機感を覚えた。そこで、記事を上げてから奇襲を仕掛けることに特化した特殊ヤンドロスがバレていては獲れる試合も獲れなくなろうという考えで型の変更を。ちなみに、2014から数試合だけヤッシの持ち物をジメンZからゴツゴツメットに替えていたこともある。
-2014↑でのヤンドロス-
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ランドロス(やわらかいすな)いじっぱり

じしん/ストーンエッジ/ばかぢから/とんぼがえり

H84 A252 B172

H175 A216 B132 C- D100 S111
前回の記事でも用いられていたやわらかいすなヤンドロス。じしんに1.2倍の補正をかけることで、H振りのギルガルドやASミミッキュ、CSカプ・テテフなど多くの相手を一撃で落とす圏内に。痒いところに手を届かせる火力を得る。上記でヤッシの持ち物を変更したことを挙げているが、それもヤンドロスの型を替えて地面技の火力を確保したことに起因している(ガルド等を対面突破する役割をヤッシブーンからヤンドロスにシフトする)。特殊ヤンドロスは、刺さる相手は殲滅できるがそれはお相手にとって予想だにしない技範囲や威嚇を無視した攻撃ができるからである。その火力には歴とした差が生じている。
火力指数
ひかえめ珠だいちのちから:30186
いじっぱり砂じしん:38880

加えて、物理型にはとんぼがえりによる対面コントロールもあり、対応力に富んでいる。
型変更を行ってからヤンドロスコケコ対面ひかりのかべから入られそのまま勝てた試合があるため、最高レートを更新したことも含め成果としては不満はない。

あー、まだ型変更について書くことあったあああ(4/2 00:40)
といいますことで、後日談その二。
もう一体この場を借りて紹介したいヤケモンがいました。2050メンバーのヤンギラス。

f:id:matsu-logic:20190404023644p:plainバンギラスバンギラスナイト)いじっぱり

ストーンエッジ/かみくだく/れいとうパンチ/ばかぢから

H12 A252 D244

H177 A237(204) B170(150) C- D171(151) S91(81)

特殊最硬振りでおいうちがかみくだくに。きあいだま持ちのゲンガーが多いなぁという体感から。おいうちという技がとても好きなのだが、上記の理由でゲンガー居座りが増え決まりにくくなったためこのように変更。f:id:matsu-logic:20190402005950j:plain
ダメージ計算は画像の通り。またD振りが活きた場面の例として、論理の天敵であるニドキングのだいちのちからを二耐えして勝った等がある。
以上追記による後日談である。


QRレンタル~
https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4B4B-9CF3

~最後に~
いかがだったでしょうか。存外個別紹介が長くなってしまい読みづらいかもしれません。また、ここもっと詳しくとか、質問ご意見ありましたら(@matsu_skiddo)までお願いします。それではここまでご覧いただきありがとうございました。失礼いたします。

【S8使用構築】ヤザYヤツロ入りヤーティ【最高2015/最終××】

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 はじめましての方ははじめまして。まつです。よろしくどうぞ。
 今回はウルトラサンムーンシングルレートS8にて、ヤザYとヤツロの入ったヤーティで最高2015を達成した際多方面からの圧力がかかったため構築記事を書くことと相成りました。初の試みゆえ見苦しい点もあるかと思いますが生暖かい目で見たり見なかったりしてくださると嬉しいです。

Q.そもそもヤーティって?
A.詳細は役割論理wikiを見てください。https://www29.atwiki.jp/yakuwarironri66/sp/
 かいつまんで説明しますと、シングルフラットのルールで火力、技範囲、耐性、耐久の揃ったポケモン6匹でサイクルを回すことを想定して組まれたパーティです。特徴としては、いずれも火力に特化してSには振らないこと、技構成は概ねフルアタックであることが挙げられますかね。

前振りはここまでにして本題に。以下常態。

~ヤーティ紹介~

リザードン@リザードナイトY(ひかえめ) 
H252/A0/B0/C252/D4/S0(H185/A111/B98/C232/D136/S120)
オーバーヒート/ソーラービーム/きあいだま/めざめるパワー(電気)

 このヤーティの根幹。諸事情によりこのヤザYと2000に乗りたくてこのヤーティを組んだ。主な役割は雨パ対策であったりバンギラスヒードランきあいだまを叩き込むこと、そしてオーバーヒートによる理不尽な火力の押し付けであった。めざめるパワー電気は、ペリッパーメガシンカせずにりゅうのまいをしてくるギャラドスに刺さった。(もともとめざ氷色厳選の際に産まれためざ電気だなんて言えない)

ランドロス@やわらかいすな(いじっぱり)
H84/A252/B172/C0/D0/S0(H175/A216/B132/C102/D100/S111)
じしん/ストーンエッジ/ばかぢから/とんぼがえり

 オールラウンダーというかなんというか。強い。Hは16n-1調整。残りB。選出率高め。やわらかいすなに関してはわーせー氏(@wase0nlinenow01)の動画から。皮を失ったミミッキュを落としたり、ギルガルドに耐えさせなかったり、羽休めしたマンダにじしんで半分以上入れたり。

カプ・レヒレ@こだわりメガネ(ひかえめ)
H236/A0/B20/C252/D0/S0(H175/A72/B138/C161/D150/S105)
ハイドロポンプ/ムーンフォース/ふぶき/めざめるパワー(炎)

強い。

強い。

ウツロイド@デンキZ(ひかえめ)
H244/A0/B0/C252/D12/S0(H215/A55/B67/C196/D153/S123)
パワージェム/ヘドロウェーブ/かみなり/サイコショック

 重くなったボルトロス対策枠。デンキZはわーせー氏の動画から。スパーキングキガボルトは有利対面作って交代読みで鋼に刺す感じ。リザYやウルガモス、テテフ以外のカプ系に強かった。カプ系とは言っても昨今レヒレはS振りミズZが多くなっている気がするのでレヒレも少し危うい。もともとこの枠はボルトロス対策のためニドクインだったりラティオスだったりした。サイコショックの枠は、めざめるパワー(地面)の方が有用ではあると思うが、ウルトラで色違いのウツロイド(めざパは鋼)を入手したためそちらを用いていた。サイコショックには、ウツロイド対面でより優位に立てることとニドクイン対面、ランド引き読みれいとうビーム読みサイコショック二発で勝てたという実績がある。

ナットレイ@こだわりハチマキ(ゆうかん)
H252/A252/B4/C0/D0/S0(H181/A160/B152/C69/D136/S22)
ジャイロボール/パワーウィップ/タネマシンガン/はたきおとす

強い。

 主にメタグロスとかキノガッサとかミミッキュとかカプ・レヒレ対策。アムハンメタグロスの絶望感たるや。

バンギラス@イワZ (いじっぱり)
H252/A252/B0/C0/D4/S0(H207/A204/B130/C96/D121/S81)
ストーンエッジ/おいうち/ばかぢから/ほのおのパンチ

 強い。…だけで締めたかったけどさすがに怒られそう。まず、2体目のZ枠。めちゃくちゃな火力が出て楽しい。耐久ポケに。まもったB上昇してないオニゴーリに半分入る。おいうち採用はゲンガー対策、ばかぢからはガルーラへの打点。でも抜群ばかぢからより等倍イワZの方が効く。そしてほのおのパンチはハッサムナットレイ意識。2Zになってしまったが、特殊受けとしてウツロイドとある程度役割が被っていることもあり同時選出することは少なかった。ウツロイド以上にリザードンと一緒に選出したい場面が多く(天候の上書き等)、その際はメガストーンよりもZクリスタルがいいと判断しイワZに。余談だが昔はこの個体、いのちのたまで運用することが多かった。
この技構成の弱点として、かみくだくもれいとうパンチもないのではねやすめみがわりマンダとの対面やや不利。

~感想等~
 選出はレヒレナットランドの組が一番多かった。地面一貫するけれどレヒレナットバンギも多かったかな。バンギランド+レヒレorナットも。要するにそこ4体は磐石。
 そもそもがメガリザードンYのヤーティで2000目指したのは、S2にメガリザードンXのヤーティで2000達成した際に「そうだ、Yも行こう。」と決意したことから。そのときもその4体の並びは同じだった。違いといえばランドがゴツメを持っていたことか。
 ~キツいポケモンへの基本的な立ち回り~
ミミッキュ→ランドでとんぼして皮を剥がしナットに繋げるorランドでじしん×2、みがわりや呪い持ちにはナットでタネマシンガン。

ゲッコウガ→レヒレからナットやリザに引いてクサZチェック。ダストシュートがある場合も考慮してナット引きが比較的安定。クサZ消費後か他の持ち物のときはレヒレで対応、ダストシュート持ちはバンギやウツロイドでなんとか。

バシャーモ→基本的にはゲッコと同じ対応。分身バトンには攻撃し続けるしかない。ファイト!

霊獣ボルトロスウツロイドに一任するか、レヒレやリザで突っ張って返り討ち。しかしデンキZは厳しい。ウツロイド後投げから大体お相手は引いてくる。

アーゴヨン→バンギ単体か、ミストフィールド敷いてバンギまたはウツロイド。めざ地面を考慮するとバンギの方が安心。

ここまで書いてもう何を書けばいいか分からなくなったのでそろそろ締めます。質問だったり内容の指摘だったりについてはTwitterの方に連絡をください。こういうこと書いたらいいよとかあったら教えてくださると嬉しいです。(@matsu_skiddo)
こちら、QRパーティになっております。→https://3ds-sp.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-3493-4AC6
 ここまで見てくださった方、ありがとうございました!

~参考~
http://nico.ms/sm30629353